先日、夏越の祓いにあわせて市内の神社を訪れました。
静けさの中、厳かな風に風鈴がやさしい音色で迎えてくださいました。
ふと、境内の脇にある池一面に咲く蓮の花にもご挨拶。
そのあまりの清楚な美しさに、しばらく足を止め、お友達と静かな時間を過ごすことができました。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」
と、いうことばの通り、
蓮の花は、泥の中からすっと茎を伸ばし、水面に美しい花を咲かせます。
どんなに泥の中で育っても、
その花びらは汚れることなく、
清らかなまま咲き誇ります。
その姿から、蓮は昔から「極楽浄土に最も近い花」といわれ、
仏様の世界を象徴する花として大切にされてきました。
こうしてみると蓮は、
「どんな環境にあっても、美しい心を咲かせることはできるよ。」
と教えてくれた。
さらに驚いたのは、一つの花の命は約四日ほどと言われています。
朝に花開き、お昼頃には静かに閉じることを繰り返しながら、
一瞬一瞬を大切に最後まで美しく咲ききります。
その短い花の咲く姿から
「今日という日は二度と戻らない大切な一日。だからこそ、今を大切に生きよう。」
そんなメッセージを受け取ったような気持ちになりました。
そして、なんと花が散ったあとに残る「蓮台」には、たくさんの種が育っています。
花が終わっても、そこには次の命への希望が静かにそっと息づいているのです。
そうなんです。
終わりではなく、新しい始まり!
私たちの毎日の優しさや笑顔、感謝の言葉も、
誰かの心の中で種となり、いつか花を咲かせるのかもしれません。
忙しい毎日の中でも、少しだけ立ち止まり、自然が届けてくれるメッセージに耳を澄ませてみる。
夏越の祓の日、茅の輪をくぐることができたこのタイミングで、蓮の花に出会えたことも、私には大切なご縁のように感じました。
目に映る、そして心の中にも静かに咲いてくれた蓮の花。
あなたの心にもこの美しい蓮の花が咲きますように。
そしてあなたが蒔いた優しい愛の種が、いつか大きく美しい花となり、
その愛が巡り巡って世界中の幸せへとつながっていくことを心から願っています。
蓮の花に見送られながら、感謝に満ちた一日を胸に刻み、神社をあとにしました。
