えっ?
まさかのキャンセル!?
ずっと楽しみにしていたのに。
今日は、お友達のお誕生日をお祝いするランチの約束の日でした。
そのお友達から電話が入り、
ご主人が病院でコロナと診断されたとのこと。
「文ちゃんに移してしまったら大変だから、今日はやめておこうね。」
私を気遣ってくれた、やさしい言葉でした。
その気持ちに感謝しながら、
予約していたお店で、ひとりランチをすることにしました。
駅前にある、日本料理店『竹俣』。
在職中、よく通った懐かしい場所です。
扉を開けると、
懐かしい空気がふわっと広がりました。
店主ご夫婦が、やさしい笑顔で迎えてくださいます。
「やー、いらっしゃい。元気で、全然変わらないね。」
その言葉に、胸の奥がふんわりと温かくなりました。
店の中には、
静かなやさしい風のような時間が流れています。
まるで
「よくぞいらしてくださいました。」と
語りかけてくれているような、やわらかな光。
懐かしさが、そっとよみがえりました。
お煮しめ
お刺身
たれカツ
・
・
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運ばれてきたお料理は、
どれも丁寧に作られた、やさしい味。
どこか懐かしく、心にすっとしみ込んでいきます。
ひとりとは思えない、満ち足りた時間。
まるで宝物のようなひとときでした。
食後には、コーヒーとデザート。
変わらない味と、変わらない思いやりに、
心が静かにほどけていくのを感じました。
帰り道、ふと足が向いたデパート。
本当は、お友達へのプレゼントを探す時間でしたが、
今日は、自分にも小さな贈りものを。
初夏に着られそうなやわらかな綿のセーター。
とても軽い黒のバッグ。
差し色になるソックス。
気づけば、
自分への贈りものがいくつも増えていました。
お友達のお誕生日に、
私から私へ、贈りもの。
そんな日も、いいよね。
と、そっと自分をほめてあげました。
今日の予定は変わってしまったけれど、
そこにはたくさんのやさしさがありました。
お友達の思いやり。
お店のご夫婦の変わらない笑顔。
そして、自分を大切にする時間。
やさしい人のいる場所には、
やさしい風が吹いていました。
今日という思いがけない一日に、感謝です。
人を想う気持ちは、
離れていても、そっと、そしてずっとつながっている。
胸の奥から、
言葉にならない想いと感謝が、静かにあふれてきました。
やさしい風に包まれながら。